声を残すことから始める。HUB RADIOはじめます
八重山で表現活動をする人たちに話を聞くポッドキャストをはじめた。第一回は、運営する二人が、なぜこれをやるのかという話だけをしている。
八重山で表現活動をする人や、アートを取り巻く人たちに話を聞く。そういうポッドキャストをはじめることにした。名前はHUB RADIOという。第一回は、運営している二人が向かい合って、なぜこれをやるのかという話だけをした。
収録は石垣島の一室で、マイクを二本立てて行った。テーマを決めずにはじめたので、話はあちこちへ動いた。編集で整えることもできたが、動いたまま残すことにした。読み物としてのこの記事は、その対話から生まれた別のものだ。書き起こしではない。
メディアをつくるということ
ART HUB YAIMAをはじめてから、記事という形にならない話がずいぶん溜まっていた。展示の前後にある雑談、取材のあとで交わす短いやりとり。文字にすると角が立つか、あるいは薄まってしまうような話が、確かにそこにあった。
声にはそれが残る。言いよどみも、間も、笑いも含めて残る。テキストだけのメディアでいる必要はないのではないか、という話をした。
十年後に聞き返したときに意味を持つのは、たぶん正確な情報のほうではない。誰がどんな声でそれを言ったか、そのときこの島で何が当たり前だったか。そういうものが残る。
あなたにとって八重山とは
毎回のゲストに同じ質問をすることにした。「あなたにとって八重山とは何ですか」。答えにくい質問だと思う。答えにくいから聞く。
観光の文脈で語られる八重山と、ここで暮らしている人が持っている八重山は、当然ながら違う。どちらが本当ということでもなく、両方ある。その差のところに、表現が生まれる余地があるのだと思っている。
気楽な入り口として
アートという言葉は、それだけで人を遠ざけることがある。美術館に行く習慣がなければ、自分には関係のないものだと思うのが自然だ。
この番組は、その手前にある話をしたい。誰かが何かをつくっていて、それを面白がっている人がいる。そのくらいの粒度の話を、雑談として置いておく。
